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【デザイナーインタビュー】山城さんの視点で見た弊社の強みや大切にしていることを聞きました
2023.06.28BLOG
今回の山城さんで『デザイナーインタビュー』企画は4回目を迎えました。
過去の記事でもお話しているように、弊社琉球ワークスにとってデザイナーは欠かせない存在です。
「デザイナーについてもっと深く知ってほしい」
「もしくは、そのきっかけになってほしい」
今回のデザイナーインタビュー企画にはこのような想いが込められています。
皆さんの新たな発見やきっかけに繋がっていれば嬉しいです。
過去のインタビュー記事はこちらからご覧いただけます。
(画像をクリックすると記事に飛べます)
山城さんのデザイナー経歴
山城さんはデザインの専門学校を卒業し、弊社琉球ワークスに入社しました。
辺士名さんとは同期入社であり、同じく6年目にあたります。
元々那覇市の出身だった山城さんは専門学校に入り、行動範囲が広がったことで
沖縄の文化の幅広さに気がついたそうです。
そこで「もっと沖縄について知りたい」と思い、沖縄に根ざしたグッズ販売をしている
弊社を選んだと言います。
デザインにおける専門学校と会社の違い
辺士名さん同様、山城さんも専門学校と会社ではデザインへの取り組み方に違いがあると言います。
学生時代は情報を自分で調べたうえで、自分の好きなようにデザインしていたそうです。
対して会社では、デザインのための主な情報源はクライアントになります。
自分で情報収集することもありますが、基本はクライアント由来です。
会社でのデザインは、飽くまでクライアントの要望を叶えることが第一優先です。
自分を主体とする専門学校でのデザインとは違いがあります。
両者のデザインの違いを生む大きな理由はここにあると言えるでしょう。
デザインするときに気を付けていること
今までのデザイナーたちと同様、山城さんにもデザインをするときに気を付けていることを聞いてみました。
完成後のデザインよりも、デザイナーの特色が垣間見える部分かもしれません。
インタビューで他のデザイナーと比較できるからこそ見えてくる、興味深いポイントです。
皆さんもぜひ見比べてみてください。
ターゲットの年齢層にデザインを合わせる
山城さんはターゲットの年齢層に合わせてデザインすることをとても大切にしているそうです。
受け入れられ、評価されるデザインは消費者の年齢によって大きく変化します。
需要に対しても同じことが言えるでしょう。
山城さんによると需要や評価だけでなく、各年齢層に特有の注意点もあると言います。
例えば子どもがメインターゲットであれば、大人以上にアレルギーに配慮するそうです。
実際、アレルギーを根拠に商品やデザインのコンセプトを変更したこともあるみたいです。
逆にターゲットの年齢層が高めなら、シンプルで伝わりやすいデザインを心がけます。
加えて自分がターゲット層に含まれる場合は、自分自身が手に取りたいと思えるかどうかも
非常に重要だと教えてくれました。
クライアントのリクエストを引き出して応える
前述の通り、デザインに向けた情報源はクライアントです。
そのため、クライアントのリクエストを可能な限り引き出すと言います。
特に、クライアントが言語化できていない要望が重要だそうです。
これを感じ取るため、複数のパターンでデザインを提案します。
多い時では8パターンものデザインを出したことも。
クライアントの要望を知るという目的はどのデザイナーも共通です。
しかし、目的までのアプローチが千差万別でおもしろいですね。
山城さんが実際に経験した大変なこと
続いて、山城さんが実際の経験から感じた大変なことについて聞いてみました。
困難を乗り越えた現在はそれが経験となり、山城さん自身の強みになっています。
根本的なキャパシティの広がりや自身の成長に繋がった体験のようです。
デザイン以外の要素が壁になることもある
プロジェクトの完成に向けて、デザイン以外の部分が壁になることも少なくないそうです。
そのうちの1つが商品化における最低ロット数だと山城さんは言います。
最低ロット数とは、実際に商品を生産するときに最低限注文しなければいけない個数のことです。
デザインに対する生産コストでロット数が決まることも多く、デザインによっては
大量に生産しなくてはいけない場合もあります。
その結果、販売難易度が上がったり赤字の危険が生まれたりするため、
デザインの変更が必要になる場面があるとのこと。
こういった折り合いを付けるのが難しいと感じるそうです。
アパレルデザインは消費者の購買志向を読むのが難しい
弊社含め、グッズやノベルティ制作の種類は多岐に渡ります。
なかでも多くを占めるのがアパレルです。
山城さんいわく、アパレルは消費者の購買志向がいくつかに分散するのでデザインするのが難しいと言います。
例えば同じ年齢層の消費者でも、普段使いしやすい落ち着いたデザインを好む場合と
インパクトを重要視する場合とで分かれます。
個人の好みと言えることも多く、アパレルはデザインの方向性を決めるのに難儀するそうです。
ここにクライアントが望む要素も含めなくてはいけないため、なおさら難しいと教えてくれました。
山城さんが考える弊社の強み
山城さんの視点から見た弊社の強みを聞いてみました。
それぞれのデザイナーが違った視点で弊社の強みを理解しているんだなと、
山城さんを含めたこれまでのインタビューを通して感じました。
この状況こそが弊社の強みの1つでもあると言えます。
言葉も含めてデザインする
島袋さんのインタビューでも話してくれましたが、ときにはプロジェクトに参加した商品の販促物を
デザインし制作することもあるようです。
その際にはキャッチフレーズを考えることもあるとのこと。
リズム感やインパクトなど、デザインとは違った視点で考える必要があるので難しい反面、
ここまでできることは強みだと教えてくれました。
地元に密着しながら、広い視点が持てる
琉球ワークスは地元沖縄に密着した会社ですが、名古屋にルーツを持つ会社でもあります。
そんな繋がりから、本州での流行や消費者の志向までも弊社では把握できると山城さんは教えてくれました。
この点が、沖縄のみで成長した会社との違いであり弊社の強みだと感じているそうです。
また、本州で売れているデザインでも沖縄で売れるとは限らないようです。
そのため、デザインを沖縄っぽくアレンジすることも少なくありません。
まとめ
「商品を手に取る人を深く理解すること」
今回のインタビューを通して、山城さんからはこの想いが強く感じられました。
この想いを突き詰めることが、より多くの人に商品を手に取ってもらうことに繋がります。
これは結果的にクライアントが望むことであり、山城さんが望むことでもありますね。
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